2022年5月21〜22日にかけて、山仲間3人と近畿最高峰『八経ヶ岳』へ行ってきました!

これで日本百名山の旅も伊吹山に続き2座目となります。

初めての山小屋泊&2日連続山行で体力面が心配でしたが、なんとか下山できたので、その様子をご紹介します!


八経ヶ岳について

所在地 奈良県
標高 1915m
登山適期 4月上旬〜11月中旬
難易度 ★★☆☆☆(川合ルート)
行動時間 14時間09分(1泊2日)
トイレ 役場前、弥山小屋
利用した駐車場 天川村役場(無料)
備考 日本百名山、奈良県最高峰、近畿最高峰

八経ヶ岳は紀伊山地にある大峰山脈の最高峰です。別名『八剣山(はちけんざん)』『仏経ヶ岳(ぶっきょうがたけ)』とも言われています。

ちょうど2つの名前の間を取って八経ヶ岳になったのでしょうか…?

奈良県および近畿最高峰(1915m)で、近畿在住の私としては一度は登ってみたい山でした。


今回宿泊した弥山小屋は、4月下旬〜11月中旬まで営業していて予約がある日だけ開くので、宿泊を予定している方は要予約です!


今回のルート(天川川合ルート)

斜面崩落により2022年3月28日から行者還トンネルが通行止めに…!

行者還トンネル西口登山口が使えなくなってしまったので、天川村役場の川合ルートから登りました(10月7日に復旧しています)。

登山ルート

1日目
川合登山口(08:50) → 頂仙岳(13:23) → 狼平(13:59) → 弥山小屋(14:55)

2日目
弥山小屋(06:51) → 弥山(06:55) → 八経ヶ岳(07:19) →  明星ヶ岳(08:44) → 細尾山(09:24) → 日裏山(09:41) → 天女の頂(11:10) → 川合登山口(14:12) 

川合ルートは登山口(607m)から弥山小屋(1876m)まで高低差1300m弱もある、タフなコースです。

7時間程度かかるので、体力が心配な方はしっかり他の山でトレーニングしていきましょう!

1日目は弥山小屋まで行き、2日目に八経ヶ岳、細尾山、日裏山とぐるりと周回して川合まで下りてきました。


【八経ヶ岳】登山レポート1日目【川合〜弥山小屋】

天川村役場の駐車場(無料)を利用させていただきました。

天気は曇り…、なんとか行けるでしょう!ということで決行。

トイレもばっちりあるので、済ませて準備万端!とても綺麗な水洗トイレ。

天川村役場から少し歩くと、登山口があります。

登山届の提出場所も箱で覆われていて、風雨があっても大丈夫そうです。

ほんの少しビビりながら、いざ出発…!

最初からいきなり急登で、すでに満身創痍。登り始めってすごくしんどいですよね。

ゆっくり登って体を慣れさせていると、少しずつなだらかになってきました。

根っこがガバっと持ち上げられた木。もはや壁。

舗装された道路に出てきました。少し歩くと再び登山道に。

人の手が加わった場所を見るとなんだかほっとしますね。

登山口よりひたすら歩くこと3時間。栃尾辻に到着です。小さなプレハブ小屋があり、そこで昼食タイム。

今日のお昼ご飯は、mont-bellのサーモンチーズリゾッタ。お湯で3分、水でも5分でできる優れもの!しかも美味しい。

尾西のは安いので重宝しますが、お湯で15分、水で60分なので早く食べたい時はmont-bellが便利ですね。

あと最近買った、プリムスのP-153 ウルトラバーナーがめちゃいい感じでした。

安定感もあり、火力も十分でこの軽さ。SOTOのウインドマスターとも迷いましたが、倒れにくい低重心を重視してP-153にしました。

どっちも良いものです。

お腹が満たされたところで、出発!栃尾辻からはなだらかな登りが続きます。


デカすぎでもはや怖いサルノコシカケ。座れそう。


花を発見!でも、名前はわからず…勉強します。

ありとあらゆるところに置かれている「弥山-川合・坪内」標識。ずっと表記が同じなのでむしろ不安になる…!

その後も進み続けていると、だんだんと霧が濃くなり雨も降ってきました。ちなみに雨登山も初めてで「レインウェアすげぇ!全然濡れない!」って一人テンション上がってます笑

狼平に到着。近くに綺麗な川も通っていて、テント泊も可能です。

狼平からは階段が登場。濡れると滑りやすく、踏み外すのが怖いです。

それからも霧の中を進み続け、ようやく今日の宿泊地「弥山(みせん)小屋」に到着です!それにしても霧がすごい!

弥山小屋はとても綺麗で、これまでは山小屋に対して綺麗なイメージはあまりなかったのですが、いい意味で小屋泊のイメージを裏切られました。

山小屋の前にはテントスペースもあり、テン泊もできます。

弥山小屋の食堂
トイレも綺麗でした!
テント泊スペース

宿泊の受付を済ませたら、ビールで乾杯!

雨に打たれながらの長い山行だったこともあり、格別にうまい…!!!疲れが一気に吹き飛びます。

夕飯もどれだけでも入りそうなぐらいお腹が空いていてモリモリ食べました笑

ご飯がいつも以上に美味しく感じるのも山の良さですね!

ご飯後はみんなで「次の山はどこに登ろうか」なんて話しながら、ゆっくりとした時間を過ごして早めに寝ました。

弥山小屋の布団は薄く固いので、苦手な方は注意です!僕はあまり寝れませんでした…。


【八経ヶ岳】登山レポート2日目【弥山小屋〜八経ヶ岳〜川合】

朝4時。目が覚めて天気が晴れているか確認しにいくも、霧で星1つ見えませんでした。

八経ヶ岳での星空は次回にお預けです。

せめて日の出は…!と思い、カメラを持って東の空が開けている場所へ向かいます。

5時を過ぎ、そろそろ日の出。未だに深い霧の中。

「あぁ…日の出もダメそうだな…」

と帰ろうとした矢先、右から青空が広がってきました。

ちょうど雲と空の境界が真正面に見え、とても幻想的な世界でした!!!

えっ??ここ日本?昨日までいた世界と同じ???って混乱するぐらい美しかった。

ただ、気温は6℃と超寒いです笑

5月下旬とは思えない気温

日の出を見終わったら、朝ご飯も食べて出発です。

また日は隠れてしまって、霧の中八経ヶ岳を目指します。

弥山から八経ヶ岳までは近く、30分程度で着きました。

近畿最高峰八経ヶ岳、登頂です!

嬉しいものの、眺望は0笑

白骨林には似合ってます。が…やっぱり悲しい…!

せっかく登ったので、晴れを1時間ほど待ってみるとなんとかギリギリ景色が見れました!

見渡す限り森でとんでもない場所まで来たなぁ…としみじみ。

みんなで記念撮影をして、そそくさと下山します。

下山していると、先ほどまでの霧とはうってかわって快晴に。なんて天邪鬼な天気なんだ!!

2日目のお昼ご飯もリゾッタ。カレーリゾッタもめちゃウマです!モンベルやっぱすごいわ。

昨日は雨で景色が見れなかった分、気持ちよく歩けました。心なしか前日よりも道のりが短く感じます。

他のピークもいくつか踏みました!下のは「頂仙岳」。看板が取れてしまっていました…。自然の力恐るべし。

そんなこんなで無事、下山終了です!お疲れ様でした!

下山したらまずは温泉、温泉!近くにある天の川温泉へ。これ、「あまのがわ」じゃないんです。「てんのかわ」と読みます…!

中はとても綺麗で、お風呂も木があしらわれていて、趣がありました。お土産も売っていました。

この後は、奈良のアウトドアショップ「Yosemite」へ行ったり、塩元帥でラーメンを食べたりしてから解散しました。

山装備の飛び出し坊や

今回で日本百名山2座目「八経ヶ岳」に登頂しました!初の山小屋泊を経験して、また一歩ハイカーとして成長したような気がします笑

山頂での景色があまり綺麗に見れなかったので、近畿に住む者としてまたリベンジしたいと思います!


登山にかかった費用

今回の旅でかかった費用は、15200円でした!

費用

  • 宿泊費(1泊2食付き) 8500円
  • 飲食費 3000円
  • 温泉代 700円
  • 高速料金+ガソリン代 3000円

合計 15200円

車持ちの方に連れて行っていただいたので、交通費がかなり安く済みました…!ありがとうございます。


八経ヶ岳は初めての山小屋泊におすすめ

今回訪れた八経ヶ岳の川合ルートは、行動時間が長いので体力は必要ですが、全体的になだらかで歩きやすい道が続くので、まだ登山を始めて間もない方におすすめです!

山頂に近い弥山小屋もあり、「アルプスの前に小屋泊を経験したい」という方にはピッタリだと思います。

近畿最高峰に立ったという経験は、言葉にできない喜びが込み上げてきました。次どこに行こうかと悩んでいる方は、ぜひ八経ヶ岳はいかがでしょうか!

八経ヶ岳の地図はこちら!

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